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神戸:ファルコンの散歩メモ

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『哲学探偵』鯨統一郎(光文社文庫)

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『哲学探偵』鯨統一郎(光文社文...
本書の登場人物は、警視庁特別捜査班主任の26歳<高島友之>警視、その部下である定年目前の<久保士郎>警部ですが、彼は競馬と現代短歌が大好きという人物です。

本書には8篇の短篇が納められていますが、どれも<高島>と<久保>の取り扱う事件を、<久保>の好きな競馬場で打ち合わせ、その場に居合わせる名もなき馬券師<哲学探偵>が謎を解き明かす構成です。

各章とも、主なG1レースの解説があり、西洋哲学者が多く登場、また現代短歌の名作が楽しめる構成で、ミステリーながら博学の知識が楽しめる構成です。

また各事件の仕掛け作りも奇想天外で、うまく伏線を散りばめながら、それを読み解く<哲学探偵>の明晰な分析が冴えて面白く読み終えれました。
#エッセイ #コラム #本 #誌 #読書

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