『行方不明者』折原一(文春文庫)
Sep
12
作家<五十嵐友也>の妻<みどり>は、好奇心旺盛で作家と名乗りこの失踪事件の取材をはじめます。
かたや25歳のときに新人賞を受賞した<僕>は、電車の中で痴漢と間違われ、相手は女装した男で殴られたことに対して恨みを持ち、彼の行動を監視するようになりますが、どうやら連続通り魔事件の犯人のようで、その行動を小説にしようと考えます。
失踪事件を追う<五十嵐みどり>と、連続通り魔事件を追う<僕>との話が交互に語られていきますが、やがてこの二つの事件は交錯していき、重たい結末が待ち受けている驚愕のミステリーでした。