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- 今年の読書(33)『天皇の代理人(エージェント)』赤城毅(ハルキ文庫)
物語が語られる舞台は、銀座の裏路地にあるバー「シェリー博物館」です。
<僕>は、あるひ老人から声を掛けられ、彼は外務省に勤務していた外交官<津村昌雄>と名乗り、戦前の歴史として表には出てこない自分の経験した隠された真実について語り始めます。
本書には四話が収録されていますすが、全権大使相当の身分で<砂谷周一郎>が登場、各地で起こる殺人事件やスパイ事件に関して重要な立場で外交をこなしていきます。
登場人物は史実に忠実に、起こる事件はフィクション(?)として、ヨーロッパを舞台に展開される秘密外交が面白く楽しめた一冊でした。
<逢坂剛>のあとがきに、著者の言葉として「アメリカみたいな大国を相手に三年余りも戦ったわけですから、それって大変なドラマです。かっての戦記物ブームとかは、実際に(戦争)を体験した人、地獄を体験してその臭いを知っている人たちが読んでいた」とありましたが、ふと、映画にもなった<百田尚樹>の 『永遠の0(ゼロ)』 を思い出しておりました。
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