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- ファルコン植物記(1897)八重咲きの<ツツジ>(6)【千重大紫】
道路と歩道の間にある植え込みに、きれいな【千重大紫(センエオオムラサキ)】が咲いていました。
葉がなければ「バラ」と間違えそうな花姿で、「ヒラドツツジ」の「オオムラサキ(大紫)」の八重咲き品種です。
江戸時代に貿易船と共に長崎県平戸市に沖縄の「ケラマツツジ」や中国の「タイワンヤマツツジ」などが導入され、日本産の「モチツツジ」や「キシツツジ」との間で自然交雑が起こり、多くの品種が生まれました。
その中から1951(昭和26)年以降に選抜された約300種ほどの品種を、「ヒラドツツジ(平戸躑躅)」と命名されています。
「オオムラサキ」は、「リュウキュウツツジ」と「ケラマツツジ」の交雑種と推測され、<ヒラドツツジ系>に分類されていますが、この【千重大紫】は<オオキリシマツツジ系>に分類されています。
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