今年の読書(52)『いちばん長い夜に』乃南アサ(新潮文庫)
Apr
28
本書には6篇の短篇が収められていますが、<芭子>は刑務所で覚えた裁縫を生かしたペットの服作りも順調に動き出し、<綾香>はパン屋の開店を目指して頑張っています。
本書では2011年3月11日に発生した「東日本大震災」の出来事が、二人の人生に大きな転機を迎えさせる構成で、「あとがき」を読みますと著者自身が当日に本書の取材中だったことが書かれていて、ほぼ実体験が生かされています。
<芭子>は<南祐三郎>という弁護士と仙台で知り合い、過去を打ち明けながら静かなお付き合いが始まり、<綾香>は生まれ故郷の被災地でボランティア活動を始めます。
つつましく仲良く過ごしていた二人ですが、それぞれが自分の考えに基づき歩み出す人生に、応援の言葉を掛けたくなる気分で読み終えました。
Posted at 2016-04-28 17:37
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Posted at 2016-04-28 17:46
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Posted at 2016-04-29 04:50
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Posted at 2016-04-29 04:55
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