安東能明には、新潮文庫にて 『撃てない警官』 に始まる元エリート<柴崎令司>を主人公とするシリーズがありますが、これは警察組織の中で復讐と再起を図っていく物語です。
東大法学部を卒業してキャリアとして入庁した新人刑事<野上>は新宿署に配属されます。日本最大のマンモス署にして夜間犯罪発生率が日本一の新宿署ですが、何故か移動もなく10年勤務している「夜の署長」の異名をとる<下妻>がいました。
本書には、中短篇が四話収められており、各事件の捜査を通して、<野上>は捜査のイロハを<下妻>から教わりながら刑事として叩き込まれていきます。
4篇目の事件で、なぜ<下妻>が新宿署に居続けるのかが判明、刑事魂の熱さを感じさせる締めくくりとして味わい深い内容でした。
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Posted at 2017-04-20 05:26
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Posted at 2017-04-20 15:04
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