< (画像:史跡足利学校) >
江戸時代の刀工加州清光(かしゅうきよみつ)と大和守(やまとのかみ)安定(やすさだ)、源景国(みなもとのかげくに)が作ったとされる刀3振りの特別展示会が2月2(金)~25日(日)、昌平町の史跡足利学校で開かれます。いずれも初公開で、鞘や装飾品も展示されます。清光と安定は、擬人化した刀剣を集める人気ゲーム「刀剣乱舞」に登場する刀も鍛えた刀工。昨年の刀剣展「山姥切国広(やまんばぎりくにひろ)展」ではゲームの女性ファンらが全国から殺到しており、地元の商業関係者は街なかの回遊増加にも期待を寄せているようです。
展示品のうち、清光(画像・下)は全長86・9センチ。「清光作」と銘が刻まれ、装飾が施された鞘も見ることができる。安定は全長107・6センチと最も大ぶりで、江戸時代中期のものとみられる赤いさやが付いている。
景国は1862年に作られ、「晴雲斎源景国(せいうんさいみなもとのかげくに)」(画像・中)と刻まれている。同時期に足利学校で脇差しを作刀しており、今回の展示品も同学校で制作した可能性が高いという。
展示会は、坂東武者に扮(ふん)した市民らが市内を練り歩く「節分鎧(よろい)年越」など、さまざまなイベントを実施する「足利冬物語」の一環。昨年3~4月に市立美術館で開かれた山姥切国広展に感化された所有者2人が、同学校に貸与を申し出て実現した展示会です。
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