「浜風の家」
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土地(約1300平方メートル)は、県が無償提供していましたが、震災から20年以上がたち「役割を終えた」として同会に土地の返還を要求。当初は、3月末までに建物を壊しさら地にするよう求めていましたが、存続を望む声を受け、建物付きでの公募に変更されました。ただし、落札者が建物は不要と判断すれば撤去されます。
浜風の家を運営し存続を目指した社会福祉法人「のぞみ会」(<藤本統紀子>理事長)を支援する県内企業も応札しましたが、不調に終わっています。施設と児童館事業の存廃は再び、今後の県の手続きなどに委ねられます。
「浜風の家」は、直木賞作家の故<藤本義一>さんらが設立を呼び掛け、10万人以上から2億円近くの寄付が集まりました。震災から4年後の1999年1月にオープン。1月17日に閉館するまでの19年間、子どものケアと児童館事業に取り組み、延べ約20万人が利用した施設です。