「サファイア鏡」@重力波観測装置「KAGRA(かぐら)」
Aug
21
かぐらは長さ3キロの地下トンネル2本をL字形に配置。それぞれのトンネル内に設置した真空パイプ内で、レーザー光線を鏡で往復させる。重力波が届くと、トンネルの一方がわずかに伸び、もう一方がわずかに縮むため、レーザーが届く時間の差で検出できます。
公開された鏡は直径22センチ、厚さ15センチの円筒形で、重さは23キロ。人工的に作ったサファイアの塊を研磨するなどして完成しています。かぐらで使う4枚のサファイア鏡のうち最後の1枚で、価格は約5千万円。
熱によるノイズを防ぐため、マイナス253度まで冷却されて使われます。「サファイア鏡」は極低温に冷やすと表面の振動が減少するため、精密な観測に適しています。