北海道地震の影響により、旬の<サンマ>や<スルメイカ>の水揚げが減少。東京・築地市場(中央区)では品薄から卸値が高騰し、売れ行きが悪化しています。
<サンマ>は主産地、北海道での水揚げが8月下旬から回復していたが、地震により状況は一転。同市場8日のサンマ入荷量は約7600箱(4キロ箱中心)で、1~7日(平均2万8600箱)に比べ4分の1近くに急減しました。
入荷減により、卸値は高騰。8日の相場は中心となる140グラム型が1キロ当たり1100円前後で、1週間前の約2倍に跳ね上がった。仕入れ値が上がったことで、「都内のスーパーなどで、この週末の特売を見送る動きが相次いだ」(築地卸)と打ち明ける。
不漁が続く<スルメイカ>の状況も一層深刻だ。地震による停電などで「イカ釣り漁船で使う氷が手に入らず、北海道から出漁できないケースが多い」と市場関係者。青森県や宮城県産などに頼らざるを得ないが総量は少なく、8日の相場は1キロ当たり1000~1200円と地震発生前の2倍近く。売れ行きは鈍いという。
築地市場では<サンマ>や<スルメイカ>に加え、「これから旬を迎える北海道産の<アキサケ>や<カレイ>などの水揚げにも影響が出るのではないか」と心配する声も出ているようです。
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