尾瀬国立公園での65年ぶりの基礎研究を含む第4次尾瀬総合学術調査の中間報告会が11日、都内で開かれ、群馬県利根郡片品村と福島県南会津郡檜枝岐村にまたがって位置する尾瀬沼で初めて「ショウブ」が確認されるなど、尾瀬の植生が大きく変化していることが報告されています。
尾瀬沼のほか、尾瀬沼の最上流の大江湿原で「ショウブ」や 「ガマ」 など里の植物が多数確認されたことについて、人の活動やシカの食害などが影響をしているとの見方を示した。
外来植物の広がりも報告されています。尾瀬全域の山小屋周辺で「コテングクワガタ」が確認されており、ふもとの集落と山小屋の間での荷物運搬などが原因ではないかとみられています。また、至仏山(標高2,228.1m)山頂で「セイヨウタンポポ」が発見されたといい、「外来種が着実に根付いている」とか。シカの食害の影響は低層湿原や低木林で顕著で、中間湿原や高層湿原では少なかったといいます。
2017~19年度に行われる総合学術調査では、約70人の研究者らが温暖化の尾瀬への影響や衛星やドローンを使った植物のモニタリング手法など12のテーマについて調査しています。
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Posted at 2019-01-13 17:51
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Posted at 2019-01-13 17:54
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