<米倉涼子>@「テレビ朝日開局60周年記念 松本清張ドラマスペシャル『疑惑』」
Feb
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どんな手を使ってでも真実を追求し、その有能ぶりとは裏腹に“最低の弁護士”とも揶揄される「佐原卓子(米倉涼子)」。彼女のもとに弁護士「原山正雄(津川雅彦)」から、ある女性の弁護を引き継いでほしいという依頼が舞い込む。その女性とは、疑惑に満ちた事件の渦中にいる「白河球磨子(黒木華)」。世間から“鬼クマ”と呼ばれ、好奇の目に晒されている悪女でした。
「球磨子」は夫「白河福太郎(中村梅雀)」と2人で熱海へドライブに出かけ、車ごと海へ転落。泳げない「福太郎」はそのまま車内で溺死し、「球磨子」のみが生き延びました。「球磨子」は夫の運転ミスによる事故を主張したが、車内からスパナが発見された上、「球磨子」が夫にDVを振るう動画がなぜかSNSで拡散。周囲の人々からも日頃の悪行を糾弾する声が浮上し、前科四犯という過去を持つ「球磨子」には分の悪い展開でした。
それでも無実を主張し続ける「球磨子」に業を煮やした警察は、別件逮捕という強硬手段に出ますが、「球磨子」は留置場に入るや看守をたぶらかし、いきなり襲われたと話を捏造して騒ぎ立てます。連絡を受けた「卓子」が駆けつけると、甘えるように感謝する「球磨子」。しかし、「卓子」が真正面から、「福太郎」を殺したのかと問いただした途端、貝のように口を閉ざしてしまいます。
そもそも「球磨子」は本当に世間で言われるような“悪女”なのか? そんな疑問を抱いた「卓子」は、「球磨子」の本性と、事件の真相を解明するため、巧みな話術でゴシップ記者「秋谷茂一(板尾創路)」らから情報を収集し、不透明な「球磨子」の生い立ちを紐解いていこうとする。一方、何が何でも「球磨子」を有罪にしたい検事正「小田秀子(余貴美子)」は、「卓子」を陥れようと画策します。