「スターハウス」保存活用@日本住宅公団・赤羽台団地
Jun
14
近年は建て替えなどで多くが取り壊されましたが、東京・北区の赤羽台団地では全国的にも珍しい保存活動が進められています。一時は解体の危機もありましたが、日本建築学会の要請で保存が決定しています
赤羽台団地に「スターハウス」が誕生したのは1962(しょうわ37)年。直方体の住棟が規則正しく配置された団地の中で、星形の住棟は景観に個性をもたらしました。
「スターハウス」は1960年代にかけて全国で広がりを見せましたが、今日では老朽化などでその多くが姿を消しています。赤羽台のものも例外ではなく、2000年代からはじまった団地の建て替え事業で3棟が解体の危機に瀕していました。
そうした状況に「待った」をかけたのが日本建築学会でした。赤羽台の「スターハウス」が「高度経済成長期の団地空間を後世に伝える」建築物であると評価し、2018年7月にURに対し「スターハウス」の保存と有効活用を要請、URはこれに応じ、「スターハウス」3棟の保存を決定しました。今後、「地域活性化や情報発信の拠点として利用すること」を予定しています。