<三浦百恵>「時間の花束 Bouquet du temps」@日本ヴォーグ社
Jul
29
「あとがき」で<百恵>さんは、2011年の東日本大震災の際に計画停電などの不安をキルトを縫うことで救われた経験を紹介し、「あの時ちくちくと針を運びながら『どうか少しでも早い被災地の復興を叶(かな)えてください』と祈った思いは今も変わりません」と、印税の寄付を決めた経緯を記しています。また、友和さんの「還暦のいい記念になると思う」という言葉が出版を後押ししたことも書かれています。
「時間の花束」は、1980年に出版した『蒼い時』以来の39年ぶりの新著となります。当時<百恵>さんは人気絶頂で『蒼い時』は300万部を超えるベストセラーとなっています。その直後、結婚(1980年11月19日)をきっかけに引退。今回の本は、それから30年以上にわたって作り続けてきたキルト作品約70点の写真が中心だ。作品一つ一つに込めた思いを紹介する文章も多く、引退後の百恵さんがどのように暮らしてきた様子が垣間見えるとか。
キルト作品の写真が中心ですが、<百恵>さん自身の写真も数枚掲載されており、柔和な笑みを浮かべながら針を手にキルトを縫う近影、キルト教室の仲間と訪れたロンドンで、ビートルズのアルバムで知られる「アビイ・ロード」を笑顔で渡る写真などもあるようで、出版元の日本ヴォーグ社によると「初版は10万部で、キルトに関する本としては異例の部数だそうです。