「空飛ぶクルマ」試作機の浮上実験に成功@NEC
Aug
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今回、NECが開発した試作機のサイズは、全長約3.9m、幅3.7m、高さ1.3m。CFRPのモノコック構造を採用し、重量は150キログラム弱に抑えられています。さらに荷物を積載して総重量が300キログラム程度になっても飛行できるといいます。物流輸送を想定しているため人を乗せることはできませんが、「空飛ぶクルマ」に必要となる自律飛行や機体位置情報把握(GPS)を含む飛行制御ソフトウェアや、推進装置であるモータードライバーなどを新たに開発して試作機に搭載。そして、新設した実験場にて試作機の浮上に成功しました。
実験では炭素繊維強化プラスチック(CFRP)製で軽量化された無人の試作機が数分間にわたり、約3メートルまで浮上。同社は、政府の官民協議会が策定した工程表に基づき、令和5年を目標に物流輸送での実用化を目指します。
NECは、同社の持つ航空管制などの技術を活用しながら試作機の実験でデータを収集し、主に「空飛ぶクルマ」の交通整理や機体間の無線通信といった管理基盤の開発に力を入れる方針だとか
同社では、これまで経済産業省と国土交通省が設立した「空の移動革命に向けた官民協議会」へ参画するとともに、日本発の空飛ぶクルマの開発活動団体 「CARTIVATOR(カーティベーター)」 を運営するCARTIVATOR Resource Managementとスポンサー契約を締結し、「空飛ぶクルマ」の機体開発の支援などを進めています。
また、同社は航空・宇宙分野における航空管制システム・衛星運用システムなどで培ってきた管制技術や無線通信技術、無人航空機の飛行制御技術の開発実績および重要インフラ分野でのサイバーセキュリティ対策に関する知見を有しており、これらの技術・知見を活用して、空飛ぶクルマのための新たな移動環境の実現に向けた検討を進めていくとのことです。
Posted at 2019-08-05 14:55
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Posted at 2019-08-05 15:08
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