栃木県さくら市の櫻野地区の旧奥州街道沿いにあり、通りに面して伝統的な築地塀を巡らし、堂々たる長屋門を開くなど、今なお旧家の面影を留め、明治期の重厚な雰囲気を良く残しています県指定文化財「瀧澤家住宅」の修復工事が終了し、8月10日、プレオープンしています。当面は開館日を限定して公開し、庭を整備するなどして10月頃に本オープンされる予定です。
同住宅は、養蚕業で財を成し銀行も経営した実業家<瀧澤喜平治(たきざわきへいじ)>(1846~1917年)が建てた近代和風建築の邸宅です。
上質な材料と意匠が目立ち、近代和風建築の水準を知ることができる貴重な遺構です。望楼を備えた建物は以前栃木県内の奥州街道沿いに何棟かありましたが、現在はここだけとなり、大変貴重です。
明治期の重厚な雰囲気を残しており1998年(平成10年)、歴史的な価値が認められ、「鐵竹堂(てっちくどう)」「蔵座敷」「長屋門」の3棟は、いずれも明治天皇の行幸を機に建設または増築された建物であるといわれており、県文化財に指定されています。2004年、市が瀧澤家から買い取り、イベント時に開館していました。
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