近畿大が人工ふ化に成功したニホンウナギの幼生(画像:近畿大学)
近畿大は1日、絶滅危惧種に指定されている「ニホンウナギ」の人工ふ化と50日間の初期飼育に成功したと発表した。この分野では国立研究開発法人の水産研究・教育機構が人工ふ化させて育てた成魚に再び受精卵を生産させ、次の世代を誕生させる「完全養殖」を研究室で成功させて先行しているが、近畿大も完全養殖の商業利用実現を目指して研究を継続する。
近畿大は「クロマグロ」の完全養殖に成功して販売しており、ウナギにも広げたい方針です。和歌山県の研究施設で通常の養殖ウナギから採取した卵と精子を人工授精させてできた受精卵が9月12日にふ化しています。約30匹が50日で約2センチの幼生まで育っています。現在、1000尾以上が餌を食べて成長しているといいます。
体長約5~6センチの稚魚「シラスウナギ」を経て親になり、次の世代を産卵、ふ化する完全養殖のサイクルができるまで、3年程度かかる見通しです。
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Posted at 2019-11-01 14:23
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Posted at 2019-11-01 14:39
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