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- 「フクイプテリクス・プリマ」@福井県立大恐竜学研究所
「フクイプテリクス・プリマ」の復元図(画像:神戸芸術工科大学吉田雅則准教授提供)
福井県立大恐竜学研究所は14日、勝山市にある約1億2千万年前(白亜紀前期)の地層で2013年にほぼ全身の骨格化石が見つかった原始的な鳥類が、新属新種と確認されました。
論文が英科学雑誌『コミュニケーションズ・バイオロジー』(電子版)で15日に公開され、「フクイプテリクス・プリマ(原始的な福井の翼)」と命名したと発表しています。
ドイツで見つかったジュラ紀後期の「始祖鳥」(約1億5000万年前)よりは新しいですが、国内で化石が見つかり、学名が付けられた鳥類では最も古いものになります。当時の鳥類の生態や進化の過程を解明する手掛かりになると期待されています。
同研究所によりますと、化石は岩石の中に入っている状態。ほとんどの骨が数センチと小さく、取り出すのが困難なため、CTスキャンを使って3D画像化し、首や腕の骨など計45点を確認しています。鳥の尾羽の根元近くにある「尾端骨(びたんこつ)」に突起物があるなど、他の鳥類化石にない特徴が判明。新種と断定する決め手となっています。
化石は15日(金)から、カナダの「ロイヤル・ティレル古生物学博物館」、中国の「自貢恐竜博物館」と並び、世界三大恐竜博物館と称され「福井県立恐竜博物館」( 福井県勝山市村岡町・長尾山総合公園内)で展示されています。
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