「スルガノオニビ」(画像:東海大学海洋学部水産学科)
東海大学海洋学部水産学科は、福井篤教授(62)らの研究グループが駿河湾でクサウオ科深海魚の新種を発見したと発表しています。
命名された「スルガノオニビ(Paraliparis hokuto)」という標準和名は、丸みをおびた頭部と細長い尾部、青白い体色などが、日本古来の怪談話に登場する火の玉「鬼火」に似ていることから命名されました。また、種小名の「hokuto」は、深海魚調査を行った同大学の小形舟艇「北斗」に由来しています。
2014年から16年にかけ、駿河湾の水深1432~1562メートルの調査で体長約20センチの2個体を採集。歯の列数や胸びれの骨格などがほかの種類と異なることから、論文で新種として報告されています。
クサウオ科の深海魚は、魚類の中で最も深い海域に生息し、うろこがなくゼリー状の体表が特徴。同研究グループはこれまでにも、「スルガビクニン」(2017年)、「オナガインキウオ」(2018年)および「ミツバインキウオ」(2019年)の3新種を駿河湾で発見しており、本種で4種目になります。新種は海岸から約10キロ以内の地点で見つかり、「人間の生活圏にまだ知られていない種があるということで非常に価値がある」としています。
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Posted at 2019-11-26 15:16
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Posted at 2019-11-26 15:34
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