文庫本『レ・ミゼラブル』の「帯」で映画を紹介@新潮文庫
Feb
19
<ヴィクトル・ユゴー>(1802年2月26日~1885年5月22日)が1862年に発表した『レ・ミゼラブル』は、フランスロマン主義文学を代表する大河小説です。貧しさに耐えかねてたった1つのパンを盗んだことがきっかけで19年もの服役を強いられた男「ジャン・ヴァルジャン」をめぐる壮大な愛と革命の物語がつづられています。日本では明治以降たびたび翻訳され、数々の出版社から刊行され続けてきました。
フランス語で「惨めな人々」を意味するタイトルを引用したのが、モンフェルメイユで生まれ育ち、現在もそこで暮らす<ラジ・リ>監督自身の体験した出来事をスタイリッシュな映像で描き切ったのが、 映画『レ・ミゼラブル』 です。本作の舞台は小説にも登場したモンフェルメイユ。少年「イッサ」がサーカス団のライオンの子供を盗んだことをきっかけに、街を揺るがす事態へ発展していくさまが描かれていきます。
今回のコラボは新潮社側からのアプローチにより実現したとか。「帯」では映画が「関連作品」として紹介されています。「帯」の付いた文庫は、東京都内で2月18日、そのほかの書店で2月20日より配本される予定です。「帯」は、映画の解説文だけではなく、「割引券」として利用できれば、よかったと思うのですが。
第72回カンヌ国際映画祭審査員賞に輝いた『レ・ミゼラブル』は、2月28日(金)から全国でロードショー公開されます。