南米大陸とドレーク海峡で隔てられている南極半島付近の島で、約4000万年前と推定されるカエルの化石を発見したと、スウェーデン自然史博物館などの国際研究チームが発表しています。チリに現在生息する「ヘルメットガエル」の仲間とみられ、当時は温暖湿潤で森や湖沼、川がある環境だったと考えられるといいます。
「ヘルメットガエル」は頭の皮膚が骨と密着し、硬いのが特徴。見つかった化石は頭骨の一部と腰の骨で、南極半島付近のシーモア島にあるアルゼンチンのマランビオ基地近くで発見されています。
現存する両生類の化石が南極で見つかったのは初めてになります。論文は英科学誌『サイエンティフィック・リポーツ』に掲載されました。
南極大陸や南米、オーストラリアなどはかつて、巨大な大陸の一部でした。約4000万年前には分かれていましたが、共通する動植物が分布していたことが化石調査で明らかになってきています。
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