神戸ご当地(1297)「神港倶楽部」を撮影した写真発見
May
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「神港倶楽部」で、「エジソン社」が開発したのぞき箱式の「キネトスコープ」が、日本で初めて一般に公開されたのは、1896年11月25日~12月1日。日程などは、神戸出身で在野の映画史家<水野一二三>氏が、戦前に地元紙「神戸又新(ゆうしん)日報」の調査や関係者への聞き取りから確認し、さらに「日本映画史の研究」(1980年)を著した<塚田嘉信>氏が詳細を明らかにしています。
<本地>さんは、「神戸と題名に付いた古本を、片っ端から買っては調べた」結果、「神戸倶楽部沿革誌」(1938年、非売品)に外観写真が掲載されているのを見つけ、2001年に成果を発表。営業報告書や会員名簿などの史料も収集し、今年3月、インターネットオークションに出品されていた写真を入手しました。
写真はモノクロで台紙に貼られており、縦約29センチ、横約24センチ。建物は、下見板張りに上げ下げ窓のコロニアル風で、玄関ポーチには「SHINKO CLUB」の表札が掲げられている。「都軒」というレストランの看板も読み取れ、西洋料理を販売していたとの記録を裏付けています。