<藤井聡太七段>(62)タイトル初挑戦に王手@第91期棋聖戦決勝トーナメント
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4日に行われる挑戦者決定戦では、準決勝のもう1局に勝利した<永瀬拓矢2冠>(27・叡王、王座)に勝利すると最年少タイトル挑戦の新記録を樹立し、8日に開幕する5番勝負で<渡辺明棋聖>(36・王将、棋王)に挑むことになります。従来の記録は<屋敷伸之現九段>(48)が1989年度に残した17歳10か月24日。<藤井聡太七段>は8日時点で17歳10か月20日のため、わずかに更新します。
新型コロナウイルスの感染拡大により、日本将棋連盟は政府による緊急事態宣言の発令後、東京と大阪の将棋会館への遠征を伴う対局を延期に。愛知県在住の<藤井聡太七段>は東西いずれにも遠征の必要があるため、全ての対局が先送りになっていました。
4月10日以来、53日ぶりの公式戦となりましたが、落ち着いた指し回しは変わらず。<佐藤天彦九段>は2016年度から名人を3連覇した実力者ですが、振り駒で得た先手番の利を生かし、微差のリードを少しずつ拡大していく圧巻の強さを見せつけた差し回しでした。