『ばるぼら』@<手塚眞>監督
Nov
15
<手塚治虫>の実子である<手塚眞>監督(59)と<ウォン・カーウァイ>作品で知られる撮影監督<クリストファー・ドイル>がタッグを組み、愛と狂気の寓話を美しい映像で描き出します。
異常性欲に悩まされている耽美派の人気小説家「美倉洋介」は、新宿駅の片隅で、酔っ払ったホームレスのような少女「ばるぼら」と出会い、自宅に連れて帰ります。大酒飲みで自堕落な「ばるぼら」ですが、「美倉」は彼女に奇妙な魅力を感じ追い出すことができません。
彼女を近くに置いておくと不思議と「美倉」の手は動き出し、新たな小説を創造する意欲が沸き起こるのでした。あたかも芸術家を守るミューズのような存在の「ばるぼら」でしたが、彼女の母を通じて、黒魔術世界とかかわりを持つようになっていきます。