終値3万0391ドル60セント@ダウ工業株30種平均
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5日発表の12月の米サプライマネジメント協会(ISM)の製造業景況感指数が60.7と11月(57.5)から改善しました。市場予想も上回り、米景気の下振れ懸念が和らいでいます。新型コロナウイルスワクチンの普及を受けた経済活動の回復を織り込むかたちで、景気敏感株を買う動きがありました。
ダウ平均は280ドルあまり上昇する場面もありました。前日に5%強下げた航空機のボーイングが大幅反発。運航再開した主力小型機「737MAX」の出荷が順調だと伝わったことも買い材料となっています。米原油先物市場でWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近物が昨年2月以来となる1バレル50ドル台を一時回復し、シェブロンなど石油株も買われた。長期金利上昇を受けて金融株も値となっています。
5日に投票日を迎えたジョージア州の上院決選投票の直前の世論調査で、共和党候補が盛り返したことが買いを誘っているとの声もでていました。共和党は争う2議席のうち1議席を取れば過半数を維持でき、<バイデン>次期大統領が掲げる増税や規制強化などの実現が難しくなるとみられています。ただ、引けにかけては上院選の結果を見極めたいとの様子見ムードが次第に強まり、やや上値が重くなっています。