英紙ガーディアン(電子版)が12日付の社説で東京五輪の中止を訴えた。「五輪開催を進める必要があるのか」と見出しを打ち、「新型コロナウイルスが再び勢いを増し、ホスト国の日本でも開催に疑問視されている中、五輪の開幕まであと「100日」と近づいています。
通常ならチケット販売の遅れやスタジアムの未完成が懸念事項になるところが、(パンデミックで)今回の不安はそれを遥かに超えている」と指摘しています。
「日本のワクチン接種プログラムはほとんど軌道に乗っていない。また、国際的にも見通しは暗い。ブラジルでは一日で4000人が亡くなり、インドは先週の水曜日に一日の新規感染者が12万5000人に達した。海外の観光客は入国を認められませんが、何万人ものアスリートや大会関係者、メディアが日本の首都に押し寄せる」とし、五輪開催は非常にリスクが高いとしています。
さらに「五輪を中止することは、アスリートにとって一生に一度の五輪出場や勝利のチャンスが失われることになる。彼らにとって壊滅的な打撃だ。世界中のファンも失望するだろう」としながらも、「失われる可能性のある命がある」と主張。「五輪中止は失望と経済的損失につながる。だが、日本とIOC(国際オリンピック委員会)は五輪開催を正当化できるかどうか自問する必要がある。五輪はパンデミックを悪化させる可能性があり、そのリスクを検討する必要がある」と論じています。
政府や大会組織委員会、国際オリンピック委員会(IOC)などは3月の5者協議で、海外からの観客の受け入れ断念を決めています。コロナ禍での開催準備は、今後も重要局面が待ち受けているようで、前途多難な感じしか見えません。
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