南米ペルーで6日、大統領選挙の決選投票が行われます。<フジモリ>元大統領(82)の長女で中道右派政党「フエルサ・ポプラル」党首の<ケイコ・フジモリ>氏(46)と、教員組合出身の小学校教師で急進左派の<ペドロ・カスティジョ>氏(51)がともに初当選を目指します。
3度連続の決選進出となった<フジモリ・ケイコ>氏が当選すれば日系人親子2代、同国では初の女性元首。<ペドロ・カスティジョ>氏が勝利すれば5年ぶりの左派政権復活となります。
第1回投票直後の各社支持率調査では、<ペドロ・カスティジョ>氏が最大20ポイント差をつけていましたが、最終盤に<フジモリ・ケイコ>氏が数ポイント差に肉薄。<フジモリ・ケイコ>氏にやや勢いがあり、結果は予断を許しません。
<フジモリ・ケイコ>氏の支持基盤は富裕層や保守層、首都圏住民。選挙では、新自由主義の堅持を訴えるとともに、零細企業支援強化や新型コロナウイルスで家族を失った家庭への1万ソル(約28万5000円)の支給、社会福祉予算増額などを公約に掲げています。在任中の人権侵害で禁錮刑に服している父<フジモリ>氏の恩赦も表明しています。
一方、<ペドロ・カスティジョ>氏はリベラル派や貧困層、地方、教員、自営業者に深く浸透。天然資源やエネルギー部門の国有化や経済への国家関与強化、公共事業による雇用創出、国内産業保護のための一部品目の輸入停止などを訴えています。
選挙戦で<ペドロ・カスティジョ>氏は、<フジモリ・ケイコ>氏が当選すれば、<フジモリ>元大統領時代の強権政治が復活すると警告。リマ市内での最後の訴えでは「富を(外資などから)取り返し、父や母が子供にパンを与えるように、国民に分けよう」と強調しています。
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