新労使協定を巡る米大リーグ機構(MLB)と選手会の交渉が前日から一転、合意に達したことを10日(日本時間11日)、複数の米メディアが伝えています。来月7日(日本時間8日)には開幕、当初の最終戦から3日間延長を含め、ダブルヘッダーを組みながら162試合フルで、選手への給与も全額が補償されるようです。
前日に大きな争点に発展した国際ドラフトに関して、この日は双方が条件付きで譲歩。ぜいたく税の課税基準額、年俸調停前の資格を得る前の若手選手に支給するボーナスプール、メジャー最低年俸などの主要項目についても合意し、新労使協定が大筋でまとまったようです。
新たに締結する労使協定を巡って、(MLB)は昨年12月1日(日本時間2日)にロックアウトを実施。移籍交渉などメジャー選手に関わるすべての業務がストップし、メジャー移籍を目指す広島の<鈴木誠也外>野手やマリナーズからFAとなった<菊池雄星>投手らの契約交渉も中断しています。<大谷翔平>のFAの期間が延びるのも心配でした。
キャンプは延期され、2月下旬から本格的な対面交渉にはいりましたが、3月1日に(MLB)のコミッショナーが開幕の延期と開幕2カード(5~7試合)の中止を発表していました。さらに、国際ドラフトの導入を巡って9日の交渉も決裂し、同コミッショナーは追加で2カードの中止を決めています。今後も交渉は難航すると思われましたが、一転、両者が合意に達したようです。
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