今夜<18:55>より「BSテレ東」にて、「男はつらいよ」シリーズ50周年記念作品であり、最終作品第50作目として、2019年12月27日より公開されました『男はつらいよ お帰り 寅さん』の放送があります。
毎週この「男はつらいよ」シリーズを書いてきましたが、今回でもって終わりになるのも、寂しく感じながら、『寅さん大百科事典』(松竹創業90周年に当たる2010年に寅さんの映画入場者に配布されたもので、非売品です)を眺めています。
『男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇』以来22年ぶりの完全新作映画です。現在のくるまやとそれを囲む人々の人間模様が、過去のシリーズ映像を絡めて描かれています。
柴又の帝釈天の参道に昔あった「くるまや」の店舗は新しくカフェに生まれ変わり、その裏手に昔のままの住居があります。法事のあと、「寅次郎」がマドンナを連れてくるたび、家中が大騒ぎだったことなど、ひとしきり昔話に花が咲きます。あれからもう半世紀の歳月が流れています。「満男」は、長い間サラリーマンをしていましたがその合間に書いた小説が認められ小説家になっていました。
そんなある日、「満男」の最新作の評判がよくサイン会をすることになりますが。その列に並ぶ客の中に初恋の人、一度は結婚の約束までした女性、「及川泉」の姿を見て呆然とします。ヨーロッパで生活している「イズミ」は仕事で来日し、偶然サイン会に参加したのでした。「イズミ」に再会した「満男」はサイン会もそこそこに「君に会わせたい人がいる」と小さなJAZZ喫茶に「イズミ」を連れて行きます。そこには20年以上前に奄美大島で会った「寅次郎」の恋人の「リリー」がいて驚く「イズミ」でした。懐かしい人たちとの再会、そして思い返す寅さんのこと。それは「満男」と「イズミ」にあたたかい何かをもたらしていきます。
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