名古屋市中区の「名古屋テレビ塔」(中部電力 MIRAI TOWER)が、テレビ塔としては初めて重要文化財に指定されることになりました。
1954年6月19日に竣工、開業した名古屋テレビ塔は高さ178.7メートルで、建設当時は日本一の高さを誇った自立式鉄塔でした。日本初のテレビ放送用集約電波鉄塔で、空襲で焼け野原になった名古屋の復興のシンボルでした。
後に「通天閣」(1956年10月28日開業)や「東京タワー」(1958年12月23日竣工)を設計した建築家<内藤多仲>の代表作の一つとしても知られています。歴史的、技術的な価値の高さが評価されました。
2011年にアナログ放送が終了しますと、電波塔としての役目を終えています。一時は解体論もささやかれましたが、街のランドマークとしての存続が決まりました。2019年1月から改修工事が行われ、約1年8カ月後、塔内にホテルや結婚式場などを備えて新装オープン。塔のある久屋大通公園の北側も、散策や飲食を楽しめる店舗や芝生が広がるスペースに生まれ変わっています。2021年に「中部電力 MIRAI TOWER」に名称変更しています。
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