3月4日、兵庫県水産技術センター(明石市)が7年連続の不漁予報を出す中、瀬戸内に春を告げるイカナゴの「シンコ(稚魚)」漁が、大阪湾と播磨灘で解禁されました。
イカナゴの稚魚「シンコ」を甘辛いつくだ煮にした「くぎ煮」は、それぞれの家庭で作る風習があり、関西の春の味覚として親しまれてきていますが、年々上がる高価格のため庶民の味とは言えなくなってきています。
兵庫県によりますと、イカナゴは2017年からかつての1割程度の水準が続く深刻な不漁となっていて、2023年も不漁が見込まれていることから、少しでも資源を残すため漁は2022年よりも3日遅い解禁となりました。
水揚げされた「シンコ」は早速競りにかけられ、1籠およそ25キロあたり8万8000円〈キロ:3520円〉の初値がついています。
シンコ漁の期間については、水揚げ状況などを踏まえ、漁協の関係者らで話し合うということです。
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