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- ファルコン植物記(2127)八重咲きの【クリスマスローズ】(10)
下向きに花を咲かせますキンポウゲ科クリスマスローズ属【クリスマスローズ】だけに、何気なく見過ごしてしまいそうですが、八重咲きとして「緑色の花(萼片)」がありましたが、見事な白色の花(萼片)の品種を見つけました。
花に見える部分は、植物学上では「花」ではなく(萼片)という部分です。そのため、鑑賞期間が比較的長く楽しめます。ただし、本来の花弁も蜜腺として残り、これが大きく発達したものを選別した品種もあります。
イタリアからドイツを原産地とするヘレボルス・ニゲル(Helleborus niger)という純白の花を咲かせる原種は早咲きで、クリスマスの頃から咲くので、イギリスでは「クリスマスローズ」の名称で親しまれています。
現在、園芸品種の主流となっている原種は、トルコなどの黒海沿岸地域を原産とするヘレボルス・オリエンタリスです。この花はニゲルよりも遅く、3月ごろに咲くので「レンテンローズ」と呼んで「クリスマスローズ」と区別されています。
その一方「クリスマスローズ」の名称が一般の方に親しまれ広まっているので、日本に限っては、ニゲルもオリエンタリスもすべて含めたヘレボルス属全体を「クリスマスローズ」と呼ぶのが習慣化しています。
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