ファルコン植物記(2129)【ネギボウズ】(2)
May
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ネギ類は一定の大きさまで生育した後、一定期間低温にさらされると花芽分化し、その後の高温と長日で花茎の伸長が促され抽苔(トウ立ち)する植物体春化型の植物です。最初は総苞で包まれていますが、破れて一つの花房に約250〜400の花が集まった蕾が外に現れ、これが「ねぎ坊主」と呼ばれれています。
本種は大きさからしておそらく「アリウム」として食用ではなく観賞用に品種改良したもののようです。
「アリウム」には約700種の野生種があり、ニンニクやネギも同じ仲間です。主に、花茎が長い大型種は切り花として、また花茎の短い小型種は花壇用に利用されています。葉のない長い花茎とその頂部に傘形または球状の花序がつく姿はほかの草花にはない面白さがあり、また花もちもよいので、生け花やフラワーアレンジメントに利用され人気があります。色も「紫色」や白色・桃色・黄色のものなどがあるようです。