「コロナ禍の日常」がテーマのドキュメンタリー映画『東京組曲2020』(英語字幕付き)が、2023年6月10日(~6月16日)、神戸・元町商店街4丁目にありますミニシアター「元町映画館」で上映されます。
兵庫県では初上映となる同作品。監督を務めた大阪市出身の<三島有紀子>(54)は、18歳からインディーズ映画を撮り始め、神戸女学院大学卒業後NHKに入局。同局では人間ドキュメンタリー番組の企画や監督を務めています。
2003(平成15)年、劇映画を撮るために独立したという<三島有紀子>はこれまで、映画『幼な子われらに生まれ』・『ビブリア古書堂の事件手帳』・『Red』などヒット作の脚本・監督を手がけています。2015(平成27)年には、<中谷美紀>さん主演で神戸を制作拠点にした映画『繕い裁つ人』の監督を務めました。『東京組曲2020』は、<三島有紀子>のドキュメンタリー映画監督デビュー作となります。
2020年4月7日、新型インフルエンザ等対策特別措置法(特措法)に基づく緊急事態宣言が初めて発令され、街から人が消え、先行きのみえないコロナ禍に陥り、誰もが不安な日々を過ごしていた中、<三島有紀子>自身の誕生日でもある4月22日の明け方に、どこからか人の泣き声が聞こえてきたことで同作の企画を思い付いたといいます。
「役者たちの暮らしぶりや感じていることを監督が引き出す形で共に作ること」・「役者自身もしくは同居人が撮影すること」・「『明け方に女の泣き声がどこからか聞こえてくる』というシチュエーションをすべての出演者が共有すること」などを撮影時の要点に置き、「日々の日記をつけようと決めた男性」・「舞台が延期となり自宅で過ごすなかで家事に追われる女性」・「楽しみにしていた出演作品の映画の舞台あいさつが中止になった女性」・「自宅で一人黙々と仕事をする女性」など20人の役者が各自撮影を行い、<三島有紀子>が映像全体を監修しています。
制作スタッフは、ラストカットの撮影に<今井孝博>、音楽は<田中拓人>などが担当しています。作品のキーとなる女性の泣き声は、俳優の<松本まりか>が担当しました。
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