ファルコン昆虫記(999)【カノコガ】(5)
Jun
19
体に比べて翅はやや大きく、「フタオビドロバチ」に擬態しているとされています。成虫の姿は可憐ですが、幼虫の姿はいわゆる毛虫です。黒い体に節ごとにたっぷり毛を生やした見た目は毒々しいにですが、毒針は持たないとされています。
黒い翅にやや大きめの白斑をつけ、全体的に黒い体の腹節の一部は黄色くなります。仲間には、胴の部分が黄色くて黒帯が入る【キハダカノコガ】がいます。また触角が細く、擬態とされていますハチのような姿ですが、「ガ」なので刺すことはありません。
名前の由来は、翅の鹿の子模様から名づけられています。食草は「シロツメクサ」、「タンポポ」などですが、新鮮な葉は好まないようです。本種は腹部が大きいので、メスかもしれません。