8日午前のニューヨーク外国為替市場では、海外市場の円売り・ドル買いの流れを引き継ぎ、円相場は「1ドル=143円」台前半に下落しています。
米金融引き締めの長期化観測がくすぶり続けるなかで前日7日の米長期金利が上昇し、日米金利差の拡大を意識した円売り・ドル買いが出ています。8日に国内で発表されました名目賃金にあたる1人あたりの現金給与総額が前年同月比(2.3%増)でした。8カ月連続で増えましたが、5月の確報値(2.9%増)からは鈍化しています。賃金関連指標の伸び率鈍化も円売りを促しました。
米連邦準備理事会(FRB)の<ボウマン理事>が追加利上げを支持する姿勢を示すなど、(FRB)が引き締めを続けるとの見方は根強くあります。米国債の発行増による需給悪化に対する警戒もあって7日の米長期金利が上昇し、朝方から円売り・ドル買いが優勢でした。
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