「1ドル=141円61銭」
Dec
14
米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げが、来年度は早まりそうだとの見方から、14日の東京外国為替市場で円相場が急伸し、「1ドル=140円95銭」まで円高ドル安が進んでいます。140円台は7月末以来、約4カ月半ぶりの高値です。
午後5時時点では前日同時刻より3円80銭ほど円高ドル安の「1ドル=142円00~02銭」でした。
<パウエル(FRB)議長>の会見で市場が利下げを見込み、米国の長期金利が一時(3.93%)まで低下しました。円安の主因だった日米の金利差が縮まり、円買いの動きが加速しています。
円相場は11月13日、米国の高金利が長引くとの観測から、33年ぶりの円安水準に迫る「1ドル=151円92銭」をつけていました。その後、米利下げ観測に加え、大規模な金融緩和を10年超続けている日本銀行が近く、金融政策の正常化に動くとの見方から、円高に振れていました。
市場は18、19日に開かれる日銀の金融政策決定会合の内容や、その後の<植田和男総裁>の記者会見の発言に注目しています。