今年の読書(83)『ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人』東野圭吾(光文社文庫)
Dec
30
今年最後の読書は<東野圭吾>の『ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人』です。2020年11月に単行本が刊行され、2023年11月20日に文庫本が発売されています。
「神尾真世」の元中学校の国語教師である父が故郷の実家で殺害されます。不動産会社でリフォームを担当している「真世」は仕事と結婚準備を抱えたまま生家に戻り、何年間も音信不通だった叔父「武史」と再会します。アメリカでショーマンとして成功した元マジシャンの「武史」は警察の捜査を頼らず、自らの手で犯人を突き止める行動をとります。
おりしも中学校の同窓会が予定されていましたが、父の葬儀を迫瀬ますが、警察の捜査も進展しません。かつて教師だった父を殺した犯人は、教え子である「真世」の同級生の中にいるのか。
コロナ禍で観光客の激減に苦しむ名もなき町で町を舞台に、元マジシャンが新たなヒーローとして、手品のように謎を突き詰めていく主人公のシリーズ誕生を予感させ、颯爽とあらわれた〈黒い魔術師〉が人を喰ったような知恵と仕掛けを駆使して、犯人と警察に挑む518ページでした。
ちなみに、2024年01月24日には、第2弾『ブラック・ショーマンと覚醒する女たち』が、(光文社)より単行本が刊行予定です。
Posted at 2023-12-30 03:50
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Posted at 2023-12-30 16:55
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