15日午前の東京株式市場で日経平均株価は続伸し、午前終値は前週末比293円62銭(0.83%)高の3万5870円73銭でした。日本株の根強い先高観を背景とした買いが日経平均を押し上げていますが、このところの日本株の急上昇に伴い、利益確定売りが重荷となる場面もありました。
日経平均は前週末までの5営業日で上げ幅が2200円強に達していたとあって、朝方は短期的な過熱感を警戒した売りが優勢となる場面もありました。ただ、市場では「海外勢を中心に日本株の買い意欲は強い」との見方もあり、直近の急ピッチな上昇で日本株を買い遅れた投資家も多いとみられ、新たな少額投資非課税制度(NISA)開始などが追い風となり、個人投資家の買い意欲の強さも相場を支えています。
東京証券取引所は15日の取引終了後、「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」について開示した企業の一覧表を公表します。国内がデフレ脱却に向かうとの見方も含め、日本経済や企業の変化への期待も支援材料となりました。
日経平均株価は取引時間中として1990年2月22日以来、節目の3万6000円を上回る「3万008円23銭」を付ける場面がありました。
終値は6営業日続伸し、前週末比324円68銭(0.91%)高の3万5901円79銭で終えています。