日経平均株価(3月19日)終値4万0003円60銭
Mar
18
19日午前の東京株式市場で日経平均株価は反落し、午前終値は前日比144円15銭(0.36%)安の3万9596円29銭でした。日経平均は前日18日に1032円80銭高と急伸したため、当面の利益を確定する売りが優勢でした。下げ幅は一時300円を超え「3万9407円50銭」の安値を付けましたが、日銀の金融政策決定会合結果を見極めたいとの雰囲気から持ち高を一方向に傾ける動きは限られ、前引けにかけては急速に下げ渋っています。
日銀の金融政策を巡る思惑から、前日の日経平均は株価指数先物への投機的な買いで急伸していたとあって、いったん先物売りが先行しました。指数寄与度の大きいファストリやソフトバンクグループ(SBG)、テルモなどに売りが出て相場の押し下げ要因となっています。
18日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は、ハイテク株の上昇が支えとなり、反発しています。米半導体大手エヌビディアは18日、生成AI(人工知能)向けの新たな半導体を発表しました。ただ、同日の通常取引で上昇したエヌビディア株は、時間外取引で下落しており、午前の東京市場ではアドテストなど関連株の売りを促した面も見られました。
後場に入り、円相場が14時過ぎ「1ドル=150円台」まで下落したことを手掛かりに、株価指数先物や輸出関連株の買いが加速、大引けにかけて急速に上げ幅を拡大しました。19日午前発表の日銀によるマイナス金利解除や上場投資信託(ETF)の買い入れ終了などを受けた、先物の売り方による買い戻しが引き続き日経平均を押し上げました。
終値は続伸し、前日比263円16銭(0.66%)高の4万0003円60銭で終えています。