20日のニューヨーク外国為替市場で円相場は7営業日続落し、前日比40銭円安・ドル高の「1ドル=151円20〜30銭」で取引を終えています。一時は「1ドル=151円82銭」と、2023年11月以来ほぼ4カ月ぶりの円安・ドル高水準を付けています。
今週の日米の中央銀行による金融政策の公表を受け、日米の金利差が開いた状況が続くと見込んだ円売り・ドル買いが優勢でした。
米連邦準備理事会(FRB)は20日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で市場の予想通り、政策金利を据え置いています。併せて公表した(FOMC)参加者らの政策金利見通しは、2024年末時点の水準が(4.6%)と前回2023年12月時点と変わらず、現在の水準から(0.25%)の利下げ3回分を示しました。一方、2025年と2026年の政策金利水準の中央値は前回予想から上がりました。
もっとも、(FOMC)の結果公表後に円は下げ渋り、「1ドル=150円74銭」を付ける場面がありました。足元の米国の物価指標がインフレ圧力の根強さを示していたため、政策金利見通しで年内の利下げが2回に減るとの見方が出ていましたが、3回の予想が維持され、円買い・ドル売りが入る場面がありました。<パウエル(FRB)議長>の記者会見も「タカ派的な要素はみられなかった」と受け止められ、円相場を支えています。