「1ドル=154円74銭」
Apr
22
23日午前の東京外国為替市場で円相場は下落しています。12時時点は「1ドル=154円76〜77銭」と前日17時時点と比べて11銭の円安・ドル高でした。中東情勢への過度な懸念が後退し、投資家のリスク選好(リスクオン)姿勢が強まりました。
23日午前の日経平均株価は小幅に上昇し「低リスク通貨」とされる円には売りが優勢となりました。日本の通貨当局による為替介入への警戒感はくすぶり、円相場は下げ渋る場面もありました。
9時前には一時「1ドル=154円84銭」近辺と、22日のニューヨーク市場でつけた1990年6月以来およそ34年ぶりの安値(154円85銭近辺)に迫りました。米長期金利が高止まりするなか、日米金利差を意識した円売り・ドル買いが先行しています。国内輸入企業など実需筋による円売り・ドル買い観測も円相場の重荷になっています。
<鈴木俊一財務相>は、23日午前の参院財政金融委員会で、日米韓合意について「『適切な対応』につながる環境が整ったととらえられてもいい」などと述べ、「為替介入に向けた姿勢は強まっている」との受け止めから、円相場は一時「1ドル=154円66銭近辺まで下げ幅を縮めていますが、その後は再び下げ幅が拡大しています。