「1ドル=155円57銭」
Apr
25
25日のニューヨーク外国為替市場で円相場は続落し、前日比30銭円安・ドル高の「1ドル=155円60〜70銭」で取引を終えています。朝発表の米指標がインフレ圧力を改めて意識させた。米長期金利が上昇し、日米金利差の拡大から円が売られ、ドルが買われました。一時は「1ドル=155円75銭」と、1990年以来の円安・ドル高水準を付けています。円の高値は「1ドル=155円31銭」でした。
2024年1〜3月期の米実質国内総生産(GDP)速報値は前期比年率「1.6%」増と、市場予想(2.4%増)を下回りました。一方、個人消費支出(PCE)物価指数でエネルギー・食品を除いたコア指数の伸びが前期比年率(3.7%)と、2023年10〜12月期(2.0%)から加速しています。週間の米新規失業保険申請件数は20万7000件と、市場予想(21万5000件)を下回っています。
米国のインフレ再燃への懸念は根強く、円相場の重荷となりました。市場では米連邦準備理事会(FRB)が来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利を据え置くとの見方が優勢となっています。25日の米債券市場では長期金利が上昇し、一時は(4.73%)と昨年11月上旬以来の高水準を付けています。