2008年に発表されました映画『The Beatles: Up Close and Personal』が、邦題『ザ・ビートルズの軌跡 リヴァプールから世界へ』として、2024年7月5日に公開されます。
本作はメジャーデビュー以前の〈ザ・ビートルズ〉をよく知る人々の証言から、その成功までの軌跡をたどるドキュメンタリー映画です。ハンブルク巡業、リヴァプールの席巻、当時英国最大のレコード会社であったデッカ・レコードのオーディションの失敗、さらにメンバー交代劇など紆余曲折の末、1962年にシングル『ラヴ・ミー・ドゥ』でメジャーデビューするまでの過程を多数のアーカイブ映像を交えて検証していきます。
映画は初期のビートルズが出演していたリヴァプールのクラブ「ジャカランダ」のオーナーで、ハンブルク巡業を手がけた興行主<アラン・ウィリアムズ>が、当時美大生だった<ジョン・レノン>と<スチュアート・サトクリフ>に女子トイレの修繕の仕事を頼んだときの回想から始まります。メジャーデビュー直前に突然解雇されたドラマーの<ピート・ベスト>はその詳細を語っています。『ラヴ・ミー・ドゥ』のレコーディングに<リンゴ・スター>の代わりに参加した<アンディ・ホワイト>、初期からアルバム『ラバー・ソウル』までのチーフエンジニアを務めた<ノーマン・スミスら>が登場しています。
数多くの音楽ドキュメンタリーやCD制作を手がける<ボブ・カラザーズ>が、監督を務めています。