「1ドル=155円39銭」
May
16
16日のニューヨーク外国為替市場で円相場は反落し、前日比50銭の円安・ドル高の「1ドル=155円35〜45銭」で取引を終えています。円の安値は「1ドル=155円53銭、高値は「1ドル=154円62銭」でした。
米連邦準備理事会(FRB)高官が早期の利下げに慎重な見方を示し、米長期金利が上昇し、日米金利差が拡大したことから円売り・ドル買いに動いています。
ニューヨーク連銀の<ウィリアムズ総裁>はインタビューで「現時点で金融政策のスタンスを変える理由があることを示す指標はみられない」と述べ、15日発表の4月の米消費者物価指数(CPI)がインフレの鈍化を示す内容になったことについては「(インフレ抑制に向けての)前向きな展開」だとしつつも、(FRB)が掲げる(2%)の物価目標に近づけるという確信は得られていないとの認識を示しています。過度な利下げ観測が修正され、円売り・ドル買いにつながりました。
もっとも、円相場は下値の堅さも意識されています。16日発表の週間の米新規失業保険申請件数は(22万2000件)と、市場予想(22万1000件)を上回りました。労働市場の過熱感が薄れて賃金の伸びが緩やかになり、インフレの抑制に寄与するとの見方は円買い・ドル売りを誘っています。