「1ドル=156円87銭」
May
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27日朝の東京外国為替市場の円相場は「1ドル=156円台後半」と、前週末の夕方「1ドル=157円06銭」に比べて小幅高となっています。
海外市場では<神田真人財務官>の円安けん制発言で「1ドル=156円80銭台」まで上昇しています。東京市場では為替介入警戒感が円を下支えするとみられ、日本銀行の<植田和男総裁>と<内田真一副総裁>の講演と円金利の反応が注目されます。
24日の米国市場では、耐久財受注が予想を上回った一方、消費者インフレ期待は下方修正と経済指標が強弱まちまちとなる中、主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議でイタリアを訪問中の<神田真人財務官>が「過度な変動があれば適切な行動を取る」と円安をけん制し、円は「1ドル=156円82銭」まで買われました。
27日は米国が〈メモリアルデー〉の祝日で休場のため、日本の材料に注目が集まります。日銀の国債買い入れ減額や早期利上げ観測が根強い中、植田総裁はG7後の会見で長期金利は市場で形成されることが基本と発言しました。午前の正副総裁の講演で金利に上昇圧力がかかれば、円買いを促す可能性もある一方、米利下げ観測の後退によるドルの底堅さは重しとなります。