「1ドル=157円65銭」
May
29
29日のニューヨーク外国為替市場で円相場は続落し、前日比45銭円安・ドル高の「1ドル=157円60〜70銭」で取引を終えています。円の安値は「1ドル=157円71銭」、高値は「1ドル=157円17銭」でした。
債券需給が緩んでいるとの見方から、米長期金利が(4.6%前後)に上昇しています。日米金利差の拡大で円が売られ、ドルが買われています。
米財務省が午後に実施しました7年物国債入札の結果は、「低調」と受け止められています。前日の2年債と5年債の入札結果も低調だったとの見方があっただけに、債券需給の緩みを意識した売りが出ています。10年債利回りは一時(4.63%)と、5月上旬以来、およそ4週間ぶりの高水準を付けています。
米景気の底堅さを背景に、利下げ転換まで時間がかかるとの見方も円相場の重荷でした。米連邦準備理事会(FRB)が午後に公表しました地区連銀経済報告(ベージュブック)では、経済活動は前回4月の報告時点から「拡大を続けた」と総括しています。短期的な物価見通しは、「緩やかなペースでの上昇が続く」との報告でした。
このところ(FRB)高官からは利下げに慎重な発言が相次いでいます。31日発表の4月の米個人消費支出(PCE)物価指数を見極めたい雰囲気もみられました。