4日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は一進一退で始まりました。このところ米国の景況感の悪化を示す経済指標が相次いでいます。景気の先行きに対する警戒から、売りが先行しています。半面、ディフェンシブ株の一部に買いが入り、ダウ平均は小幅な上昇に転じる場面がありました。
3日発表の5月の米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数が市場予想に反して4月から悪化しています。前週末発表の5月のシカゴ購買部協会景気指数(PMI)も市場予想を下回り、企業心理が悪化し、経済が減速しているとの懸念が広がっています。7日には5月の米雇用統計など経済指標の発表もあり、買いを手控える雰囲気も出ています。
主力株への売りが一巡した後、ダウ平均株価は下げ幅を縮め、一時は上昇に転じました。景気の動きに影響を受けにくいディフェンシブ株の一角に買いが入っています。
ダウ平均株価は、前日比96ドル04セント(0.25%)高の3万8807ドル33セントでした。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は、前日比330.86ポイント(1.96%)高の1万7187.91でした。
S&P500種株価指数は、前日比62.69ポイント (1.18%)高の5354.03でした。