1日午後0時6分、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は先進レーダー衛星「だいち4号」を搭載した新型基幹ロケット「H3」3号機を、鹿児島県・種子島宇宙センターから打ち上げました。
「だいち4号」は約17分後に予定の軌道に投入され、打ち上げは成功しました。昨年の1号機打ち上げ失敗後、実用衛星を載せるのは初めてになります。
今年2月の「H3」2号機に続く連続成功です。
「だいち4号」では、衛星から発した電波が地表に反射する際の強弱をもとに画像を作成することができ、災害時の被害状況の把握や火山活動に伴う異変の迅速な発見などに役立てられる計画です。
「H3」は、(JAXA)と三菱重工業が開発を進める2段式液体燃料ロケットです。第1段に新開発の液体燃料エンジンを導入して打ち上げ性能を向上させる一方、部品数の削減や民生品の積極採用などにより、従来の「H2A」から大幅なコストダウンを目指しています。
現在運用中の大型ロケット「H2A」は今年度の50号機で運用を終え、来年度以降、「H3」に完全に移行する予定です。