大暴落:日経平均株価(8月5日)終値3万1458円42銭
Aug
4
5日午前の東京株式市場で日経平均株価は大幅に続落し、午前終値は前週末に比べ1662円14銭(4.63%)安の3万4247円56銭でした。
米国の景気後退への懸念が強まるなか、外国為替市場で円高が進み、東京市場はリスク回避の売りが幅広い銘柄で広がりました。日経平均は下げ幅が一時2500円を超え、節目の3万4000円を割り込んで取引時間中として1月以来約7カ月ぶりの安値となる場面もありました。円高に歩調をあわせ、海外短期筋による株価指数先物への売りも膨らみ、現物株の下落が加速しています。
7月の米雇用統計で失業率が上昇し、米景気の減速懸念が一段と増しました。前週末2日の米株式市場では主要3指数が大きく続落し、この流れを受けて東京市場も前週末に引き続きほぼ全面安の様相となりました。
前週末の米ハイテク株安の流れを受け、値がさの東エレクやアドテストなど半導体関連株が売られています。外国為替市場で対ドルの円相場は一時「1ドル=142円台」まで上昇し、機械や自動車など輸出関連銘柄を押し下げました。国内の長期金利も大幅に低下し、これまで利ざや改善期待で買われていた銀行株も軒並み下落しています。
後場に入り下げ幅を広げ急落となっています。1987年10月20日の「ブラックマンデー」翌日の下げ幅「3836円48銭」を超え、前週末終値からの下げ幅は一時4753円の史上最大となり、(1月4日)につけました年初来安値(3万3288円)を下回っています。海外の機関投資家やヘッジファンド、個人投資家といった市場参加者全員が売りに動いています。2023年末の終値(3万3464円)を下回り、2024年に入ってからの上昇分を全て帳消しにしています。
終値は、前週末比4451円28銭(12.4%)安の3万1458円42銭で取引を終えています。
前週末2日の「2216円」安に続く連日の急落となっています。過去2日間の下げ幅は6600円を超え、(7月11日)に記録しました史上最高値「4万2224円02銭」から3週間余りで1万円超の値下がりをしています。